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循環型社会の構築

考え方

世界の資源基盤の保全は、ISO26000やGRIスタンダード2021、SDGsでも取り上げられており、日本の循環型社会形成推進基本計画(2024年)では、事業者に対して、再生材や再生可能資源を使用するといった環境に配慮した事業活動により、次世代につながる持続的発展に不可欠な社会的責務が求められています。また、欧州で2023年に発表、2025年に合意された「ELV規則案」では自動車メーカーに再生材の使用促進や廃棄時の環境負荷低減が求めています。そのため、当社の事業活動においても、原材料の使用削減、部品の再利用などが強く求められています。
ジェイテクトでは、生産技術の革新を進め、使用材料の削減や、生産現場における改善と工夫により、資源の再利用や廃棄物の削減・再資源化等、様々な取組みを進めています。


推進体制

循環型経済への貢献に関しては、環境マネジメント体制のもとで全社的に推進しています。2021年、気候変動に対する要求が高まってきたことを受け、「カーボンニュートラル戦略室」を設置しました。その後持続可能な社会の実現に向けて「サーキュラーエコノミー(CE:循環型経済)」の重要性が高まっていることを踏まえ、CNとCEを連携して取組み強化を図るため、「カーボンニュートラル戦略室」から「CN・CE戦略部」へと組織改正しました。これらにより、事業本部間の連携を一層強化し、意思疎通の円滑化および施策の加速化を図っています。

推進体制の詳細は 環境に関わる取組みの全体像 をご参照ください。


ビジョン/戦略

当社は廃棄物の削減に関して、2030年の廃棄物原単位を21年度比で17%削減、資源の再利用として再生材利用率の向上を目標に掲げています。廃棄物の削減に関しては、生産環境改善部会による事業活動における廃棄物の削減やマテリアルリサイクルを推進しています。
製品分野では、事業活動全体の環境負荷低減と持続可能な競争力の向上を目指し、当社4事業の技術と強みを活かした循環型ビジネスモデルへの転換を進めています。その実現に向け、モノづくりおよびモノづくり設備の技術を融合し、製品の循環性向上に向けた開発に取り組んでいます。
環境対応製品対策部会では、小型・軽量化や長寿命化による資源投入量の抑制に加え、分解・再利用を前提とした設計や再生材使用率の向上を推進しています。再生材利用率の向上に向けて、当社の製品原材料の大部分を占める鋼材を「重要な原材料」ととらえ、グローバルでの現状の見える化を進めています。


指標と目標

2025年環境行動計画/2025年度活動実績

[ ]は対基準年比

区分 取組み項目 目標・取組み方針 2024年度活動実績 評価
資源の有効利用 《生産》
(1)発生源対策による徹底的な排出物削減の推進
(2)再資源化による最終処分量の削減
《生産》
①ネットシェイプや設計・工法の変更等による発生源対策
②埋立廃棄物ゼロの維持に向けた継続的な取組み

項目 2025年度目標
JTEKT 内製高当たり
廃棄物排出量
4.61t/億円 2018年度比7%減
グローバル 8.26t/億円 2018年度比7%減
2025年度実績
5.16t/億円[4.0%減]
6.43t/億円[27.6%減]
△
《物流》
ワンウェイ梱包資材使用量の削減
①梱包の簡素化、リターナブル容器の拡大などによる梱包資材使用量の削減

項目 2025年度目標
販売高当たり
梱包資材使用量
0.71t/億円 2018年度比7%減
2025年度実績
0.67t /億円[12%減]
②使い捨てプラスチックの全廃に向けた使用量低減、バイオプラスチックの採用
 3R推進(Reduce/Reuse/Recycle)、バイオプラの市場動向確認

項目 2025年度目標
販売高当たり
ワンウェイプラ梱包材使用量
0.085t/億円 2020年度比30.9%減
2025年度実績
0.08t /億円[34.9%減]

廃棄物の削減

<生産における廃棄物の削減>

ジェイテクトでは、発生した廃棄物の重量を減らす取組み(汚泥、廃液)を進めるとともに、有価物化(研磨粉、廃プラスチック)や長寿命化(廃鋳物砂、廃液)等により、廃棄物の発生そのものを減らす取組みを進めています。
2025年度は有価売却を行っていた研磨粉の一部で課題が発生し、対策が追い付かなかった研磨粉は廃棄としたため、廃棄物は増加しています。

2025年度の廃棄物の割合(ジェイテクト単独)

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排出物量推移

ジェイテクト単独
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連結
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廃棄物原単位推移

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危険廃棄物排出量推移

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<物流における廃棄物の削減>

包装梱包資材の削減

梱包材(木紙)原単位を指標として包装梱包資材の削減に取り組んでおり、2025年度は0.67t/億円と2018年度比で約12%改善し、2025年度目標を達成しています。

梱包材(木紙)使用量原単位推移
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梱包材(木紙)使用量推移
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ワンウェイプラスチック梱包材の削減

使い捨てプラスチック梱包材削減推進のため、荷姿仕様(発砲スチロール・ビニールシート等)の見直しによる削減を実施しました。2025年度の目標は達成しているため、さらなる削減取組みを推進していきます。

ワンウェイプラスチック梱包材使用量原単位推移
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ワンウェイプラスチック梱包材使用量推移
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マテリアルリサイクル率の向上に向けて

ジェイテクトでは、生産で発生した副産物の内、鉄、アルミ、その他の金属は有価物として回収され、マテリアルリサイクルされています。
一方で、これまでプラスチックは、焼却される際に発生した熱そのものや、その熱から電力を生み出すことでサーマルリカバリーが進められてきました。ジェイテクトではさらに環境負荷の低減、資源の有効活用を図るためプラスチックに関してもマテリアルリサイクルを推進し、プラスチックのマテリアルリサイクル率を2025年までに35%にすることを目標としています。2025年度のマテリアルリサイクル率は39.7%まで向上し、目標を達成しました。


具体的な取組み

廃棄物の削減

<包装梱包資材の削減>

木製梱包資材では、木製パレットから樹脂パレットへの変更拡大、木箱から強化段ボールへの変更拡大を実施しました。
紙製梱包資材では、輸出向け梱包材のリターナブル化拡大、使い捨ての段ボール箱からリターナブルポリケースへの変更拡大、過剰包装の見直し、製品サイズに合わせた段ボール箱への変更を行い、緩衝材使用量削減の取組み拡大を実施しました。

<関東工場:廃液からの油分回収>

使用により油分が多くなったクーラントから油分を除去する装置を内製しました。分離した油分は社外へ売却し、クーラントは生産ラインに戻して再利用することが出来るようになりました。この取組みはクーラントの長寿命化だけではなく、水使用量の削減にも寄与しています。

10_関東工場狭山.jpg


<JAWX(中国):プレス機導入による研磨スラグ減量化>

従来の研磨スラグは含水率が高く、運搬時の水漏れや、それによる作業環境への悪影響がありました。小型プレス機を導入することで、含水率を低下させ減量化すると共に、水漏れリスクや作業環境の改善に繋がりました。またプレス時に発生する濾液を回収し循環利用することで、冷却液の使用量削減にも貢献しています。

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改善前
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改善後

【改善の効果】
・含水率 60%以上⇒30%以下
・削減量 72t/年(含水率30%として試算)
・濾液(冷却液)の回収、再利用による冷却液の使用量削減
・水漏れリスクゼロ
・作業環境改善